THEATRE MOMENTS BLOG

『#マクベス』無事に閉幕いたしました。

『#マクベス』
東京での全公演、無事に閉幕いたしました。
応援、ご来場くださったすべての皆様に感謝いたします。

12年前、9年前の『マクベス~シアワセのレシピ~』
この作品の評価が高かったため、その魔物を振りほどく作業。
中々に大変でした。
また、前新作『遺すモノ~楢山節考より~』の評価も高かったため、こちらも同様。

しかし、実力&ユーモア溢れる最高の仲間に恵まれ、稽古場&本番でも、ひるむことなく、とどまることなく、次から次へとアイディアが溢れ、トライ&エラーを繰り返し、私たち主宰の不安をかき消してくれました。

『悲劇マクベス』なのに、常に笑いに溢れ、本当にクリエイティブな時間でした。

劇団設立から15年。
劇団の年齢とともに、私たち主宰の年齢も上がりました。それだけ仲間との共有している時間も深いものになっています。

マクベス役の荒井志郎こと志郎。
MOMENTS初参加は14年前。今回のメンバーで一番古い仲間。
マルカム役の劇団員 今野健太と同じくらいの年齢の時。
今でも14年前の志郎の演技が鮮やかによみがえります。
当時から感覚的で瑞々しい演技でした。
今回10年ぶりの共演。
人間としても俳優としても、さらに魅力に磨きがかかり、難しいマクベス役を人間味溢れる役として演じ切ってくれました。
私自身、マクベス夫人という役がとても難しかったのですが、志郎とのやり取りは本当に楽しかった。ただただ愛しました。ありがと。

マクダフ役の青木まさとことマット。
マットとは2007年のMOMENTSの作品を観てくれたことがきっかけで出会いました。
12年前か。公演への初参加は10年前。志郎も参加していた『変身』です。
この10年間のMOMENTSには絶対に必要な人。ほとんどの作品に出演してもらい、海外にも一緒に行ってもらい、深い情に溢れる演技、押さえた演技は絶品!
今回は若い健太マルカムとの芝居で、健太をしっかりとリードしてくれ、作品に深みを与えてくれました。ありがと。

マルカム役の今野健太こと健太
健太との出会いは、10年前の2009年。健太高校1年生15歳。
福島に呼んでいただいた市民WSの講師をさせて頂いた際に、高校演劇をしていた健太が参加していました。素直で、思いっきりがあり、魅力的な青年でした。
それ以来、毎年、WSか高校演劇の審査を通してなどで出会っていました。
17歳の時に3.11に見舞われ、たくさん辛い経験をし、その想いを演劇化したり・・・。そんな健太も25歳!稽古場ではオジサマたちに囲まれ、愛され、揉まれ、負けじとじっくりと考え、今回のアイテム『ゴミ袋』なども健太から出たアイディア。MOMENTSイムズを受け継いでくれています。ありがと。

ダンカン王役のちょびつき雨宮ことあめ
あめとの出会いは8年前の2011年の公演に参加してもらったこと。
稽古中に3.11があり、公演を中止するかどうするか、など真剣に話し合ったことを思い出します。2015年の『遺すモノ~楢山節考より~』の日本、海外公演、そして今回。あめの動じない個性、お笑い芸人(?)としての観客へのオープンな感性は、MOMENTSの作品には大きな助けになっています。ありがと。

レノックス&魔女役の池田美郷こと美郷
美郷との出会いはも8年くらい前かな?MOMENTSのWSにも何度も参加してくれて、公演への初参加は5年前の2014年。そして今回が2回目。
ダンスをメインに活動しているだけあり、豊かな身体、自信をもって舞台上に存在できる力は魅力的です。オジサンたちが多い稽古場を華やかにしてくれました。みんながなんだかんだとミスする中、一人絶対にミスしない。さりげなくフォローもできる。成長したね、美郷。これからも楽しみ!ありがと。

バンクォー役の大窪晶こと晶
出会いは2年前。リロ・バウアーのWS。
まだ2年か~。あまりにもこの3か月が濃すぎて、ずっと前から知り合いのような気がします。MOMENTS初参加。アイディアマン!新しい風を入れてくれました。
稽古場では熱く優しく、稽古後は一人でクールに色々と考えている。そしてまた次の稽古で、新しいことを提案してくる。晶の経験から培われた演劇観は、今回の『#マクベス』に多くの影響とダイナミックさを与えてくれました。ありがと。

ロス&魔女役の三橋俊平こと俊平
晶と同じく、出会いは2年前のリロ・バウアーのWS。
このWSが俳優とダンサーに向けたものであったので、俊平はダンサー枠での参加。実はそのWSで出会う前から俊平はMOMENTS作品を2度ほど観ていたと!フィジカルやオブジェクトなどのワードで引っかかった劇団だったらしく。。。WS中に告白されてびっくり!!!
ダンスではなく、演劇公演への参加。それもシェイクスピア。自然な言葉は問題ないのだけど、シェイクスピアのセリフには苦労していましたが、頑張ってくれました。フィジカルリーダーとして、稽古中にも色々教えてくれたり、稽古場でのムードメーカー!演出の佐川をいじり倒して、笑わせてくれていました。アイディアも豊富!デバイジングを本当に楽しんでくれていました。素敵なフィジカル表現で作品の幅を広げてくれました。ありがと。

他にも劇団員美咲、はなみん、そしてスタッフのゆうちゃん、あっちゃん、こっしー、ニンニン。劇場スタッフの皆様、お手伝いで協力してくれたゆな、ちあき、りょうこ、はな、あやね。みんながいてくれたので、私は芝居に集中できました。ありがと!

俳優陣のご家族の皆様、私たちを大々的に宣伝してくださったシネマルシェの皆様、そして観に来てくださり、私たちと一緒に『#マクベス』を完成させてくださった観客の皆様。心からの愛と感謝を!!!

マクベスのセリフ『愛?愛なんかどこにある?あるなら見せてみろ!』
うむ。
頑張って続けていきます。より良い作品を生み出し、皆様に楽しんで頂けるよう、日々学んでまいります。そんな愛しかお返しできませんが、今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます! 中原くれあ

The following two tabs change content below.
アバター

clare

宝塚歌劇団雪組で活躍後、海外の舞台表現に心震え、舞台上で自由でありたい!と必死に真面目から脱皮!日々、演劇のことで頭いっぱい!やっぱり真面目か!真面目に自由を楽しんでます!
111

関連記事一覧

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

PAGE TOP